あたらしい空へ

 

道すがら出会ったのは、木陰で羽を休めるオナガアゲハ。

光を孕む美しさを見つめていると、大きなクモの巣が。

危ない。蝶を守りたい。

巣を払おうと近づく私を、命のひりつきが止めました。

対峙する蝶とクモ。生きるか死ぬか。

美しいから助けるのか?

人間が手を出していい世界ではない。

私は命のゆくえを確かめることなくその場を去りました。

蝶はどうしただろう。想像し怖くもなり。

でも飛ぶことを諦めるわけがない。

野生には生きないという選択肢さえ存在しません。

命は命のために生まれ、形を変え続いていきます。

ただそこにある自然と共に、私もまた命の塊でしかない。

淡い夢の中ではなく、鮮やかな現実を飛ぼうとする、

開ききった命のエネルギーを描きました。

 

  • 制作年 / Year
    2022
  • 素材 / Materials
    キャンバス、アクリル絵具
  • サイズ / Size
    1120×1455×35mm

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