田舎道、曇天に開く彼岸花。
私の原風景です。
雨風に打たれても根に季節を忘れず、どれほどの人の生きる道に咲いてきたのでしょう。
自然は人間にとっての美しさを意図しません。
ただそこにあるだけ。
縦の線以外は手で描きました。時折そうします。 道具を介さない場合、表現への畏れと純度の高さが、描いている瞬間に強く感じられるように思います。 まっさらで遮るものがないせいでしょうか。