分厚い雪雲、真っ白な大地。
雲の上、地の下を想う東北の冬。
ふと陽の光、閉じたまぶたの静かな赤み。
待ち遠しい春に透ける葉脈のイメージが巡ります。
モチーフ部分が透けて感じられますが、特殊な素材は用いておらず、キャンバスにアクリル絵具のみです。
10年に一度の寒波に描き進めたこともあり、日本列島のようなモチーフ。
太陽を望んでいました。
2022年〜2023年にかけて肋骨骨折・軟骨損傷が完治するまで、左手と右手を混ぜて描いていました。
右脳と左脳、無意識への試み。
描く行為は全身が連動しますが、不自由を知ることで自由に気がつきました。