一日で花が落ちてしまう夏椿。
日本では沙羅双樹と呼ばれています。
花咲く季節だけではなく四季を通して、
木が蓄える生命力を感じてきました。
冬は冷たい雪に耐え、
春の光に芽吹き満ちる葉のしなやかさ。
日差しを受けとめる夏、葉を落とす秋にも、
鈍い艶の枝に巡るエネルギー。
そして繰り返す一日花。
それぞれにリズムがあり、一斉に開くのではなくても、
ひとつの花が咲くために費やす364日。
その事実が美しさの根源です。
人々が何かを成すまでもまた、同じように思います。
地方だけではなく都市においても、
季節がとまらないことは頼もしい事実。
静かでいて鮮やかな姿を、命の構成として描いています。
【SHIBUYA AWARDS 2023 特別賞】
花を拾って気づいた、白に煌めくたくさんの色、滲み出る命の輝き。
それらを表現するため背景を後から塗り、2層目をずらし、発光するようなふちどりを残しました。